powercuisine’s blog

メタボを気にせず食ったもの、飲んだもの、出逢った人々のこと。 そして、人生の悲しみ、喜び、なんてことないこと。

べったら市

毎年、10/19、20はべったら市。

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東京は小伝馬町。宝田恵比寿神社と椙森神社の周辺で縁日が立つ。

基本は「べったら漬け」。大根を米麹で漬け込んだ甘みをもつ漬物。

江戸っ子は、この甘さを好む。 寿司屋なんかでも、一通り握ってもらった後に、板さんが2切れほどサービスしてくれたりする。

今年の値段は、おおよそ1本1000円程度。 結構、高い。

 

露店の数は、全部で4~500ってところか。 

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地元の名店や町内会でも、露店を出して頑張っている。

人形町の今半さん、洋食の小春軒さんなどは、メンチやコロッケを売る。

名物が、その場で揚げたてで立ち食いできるとあって、人気だ。

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こちらも地元の名店「魚久」。粕漬けが得意。
限定のこり落としセットや、4人家族向けの詰め合わせが飛ぶように売れていた。

 

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普通の露店の焼きそば屋さん。 作りすぎじゃない?(笑)

 

堂島ホテル

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大阪の堂島ホテルが年内で営業を終了するという。

大阪への出張が多く、ここ4~5年、ほぼ月1ペースで訪問している。

最初の頃は、北だと…リーガロイヤル、ANAクラウン、モントレー、ヒルトン・・。

南だと…日航ホテル心斎橋、トラスティ、モントレーグラスミアなどなど。

いろいろと泊まり歩いてみたが、ある意味記憶に留まったのが堂島ホテル

 

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エントランスが判りづらい、

 

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ホテル内にオーセンティックバーを備え、

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客室はバスルームがガラス張りで丸見え(カーテンはあるが・・)という、カップル(あるいは予備軍)仕様。

新地で美味しいものを食べ、2次会的にホテルのバーに誘い、客室が取ってあれば、最上のシチュエーションで、成功率が向上する。

 

ビジネスで泊まり、新地で飲んだ夜更けにホテルバーで飲みなおしていると、そんなカップルに遭遇する率が高いホテルだ。

「大人の隠れ家ホテル」などと評されているが、具体的に言うと、こういうこと。

 

ただ、マリンアンドゴッツのアメニティは秀逸で、シャンプーのユーカリ系の香り、
特にボデイシャンプーのラムの香りは、お気に入りである。

 

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デザイン思考

イノベーション」が流行となり、特にIT業界が、もがいているように思える。

素直に日本語に訳せば「変革」とか「改革」。

会社内にもイノベーション推進部などという部署を作ったりして、もがいている。

そして、大抵のケースは、新しい技術を探してビジネスにするという事例が目立つ。
例えば、AIを使って新サービスを作るというイノベーション事例では、SoftBankのペッパー君を受付に置く。しかし受付嬢はペッパー君の後ろに控え、来客にペッパー君の操作を教える係になるという、摩訶不思議な現象が現れる。
インターネットが一般的に使われ始めた黎明期、「今、メール送ったから」と電話する現象を見ているような違和感。数年後、受付はペッパー君だけで成り立つのだろうか。

IoTという言葉もInternet Of Things=モノのインターネットということなので、新たな技術を結びつける方向にあり、工場の製造ラインに新たなセンサーを付け、インターネット接続させて監視するだとか、技術先行で考えるのは日本人の悪いくせだ。

 

最近、Zibaというデザイン会社の日本代表の話をセミナーで聞いた。

そもそもデザインには設計という意味があるので興味があったし、実際にデザイナーと一緒に新たな事業を起こしたこともあり、デザインは、うまく使えばビジネスシーンで最も有効に使える企画・計画・推進ツールだと考えている。

Zibaは「デザインの力で企業の価値創造の手伝いをすること」を明確なスローガンに掲げている。考えてみれば、一時流行ったCI=コーポレート・アイデンティティもデザイン事務所のワークであり、企業のロゴを作り変えるだけではなかった。
CI計画には、VI=ビジュアル統一、MI=マインドの統一、VI=行動の統一という3要素が入ってくる。ロゴをバッチとして身に着けたり、ロゴ入りの手帳を使うことで社員としての自覚を促すような効果を狙ったものだ。

日本人は単一民族だから、アイデンティティを統一させる必要が無いのだが、アメリカなど多民族国家は、人種・考えの違いを統一させる必要があったのである。

このようにデザインはビジネスシーンでは、古くから用いられてきたのである。

 

デザイン事務所の役割は、家電製品を作るときの形を作るデザインから一歩踏み出して、計画を立て、リサーチし、分析し、プロトタイプを作り、ユーザの反応を分析し、手直しし、また計画しという作業を繰り返していくという関わり方となり、これが、まさしくデザイン思考なのである。

 

イノベーション=技術革新みたい言われ方をするが、技術革新は、技術だけを話題にするに留まらない。組織と戦略があって技術がより生きてくる。イノベーションとは、戦略と組織、つまりはブランドに関わる問題なのだ。

そんな風に考えて、ITのイノベーションを進めてみることを、おススメする。

金融システムに関わる知人と話すと、フィンテックに否定的な人が多い。というかフィンテックと金融のIT化が混同されているので、改めてフィンテックという言葉を使いたがらない人が多いというべきか。
マスコミが騒ぐフィンテック狂騒曲は、ユーザが不在なような気がしてならない。作り手発想、送り手発想からビットコインやブロックチェーンを考えるのではなく、受け手の発想=消費者目線でサービスを考えないと、定着する仕組みはできないと思うのだが・・・・。

縁日の焼きそば

秋祭りのシーズンである。

縁日屋台を見かけるのだが、どうも納得いかないことがある。

それは、価格の話。  焼きそば1パック=500円なんてのがザラにある。

 

そもそも、焼きそばの原価なんて、50円もしないように思える。

1.8リットル入った業務用ソースが、500円強。f:id:powercuisine:20160916092524j:image

 麺だってスーパーで買う3食入りでさえ100円前後なのだから、1食20円前後のはず。 加えてキャベツと少量の肉などなど。 ごう合算しても1食50円程度だから、50円のものを500円で売っていることになる。

最近の縁日は、競争も激しいのか、他店と差別化するために、「うちのは超大盛り」と謳い価格は500円で据え置く。 量の割には安いだろ・・的な作戦。

しかし縁日に来ている客は、焼きそばも食べたい、たこ焼きも食べたい、お好み焼きも食べたい・・・。 だから、量は半分でよいから価格も半分の250円の焼きそばが欲しいのである。 なぜ、価格戦略に打って出ないのだろうか。

あるいは、たこ焼き・お好み焼き・焼きそばを少量づつセットにしたりしないのだろうか。テキヤさんにも経営努力を求めたい今日この頃である。

ナミキ ファルコン

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ナミキとはパイロット万年筆のこと。商船学校の先生だった並木さんが作った並木製作所が起源。船で使う筆記具が烏口で不便だったため万年筆の製作を思いつく。

船乗りは業界をリードする水先案内人になるべく「パイロット」という商標をつけた。

近年、海外向けのブランドであるナミキ・ファルコンの動画が有名になり人気が高い。

実際、私も動画に刺激され、国内ブランドであるエラボーを買った一人だ。

ところが、この万年筆が、今では一番のお気に入り。

パーカー、モンブランペリカンウォーターマン・・・といろいろ外国製を試してきたが、帯に短し襷に長し。 しかも、どの万年筆も夏場に持ち歩くとインク漏れする。

ところが、ファルコンは、今年の夏に背広ポケットに刺して持ち歩いたが、一度もインク漏れしなかった。 メイドインジャパンの優秀さを改めて認識した。

東京とんかつ会議

「食」のコメンテーターである、山本益博さん、河田剛さん、マッキー牧元さんの3人が、毎回店(テーマ)を決めて、それぞれ別々に同じ店を訪れて、コメント・点数を付けるという遊びをやっている。それが東京とんかつ会議だ。

浜松町・芝大門には、東京とんかつ会議で殿堂入りを果たした「のもと家」という名店がある。そこは、とんかつを九州の甘めの醤油とわさびソースで食べさせる。

たしかに美味い。が、最近やたら混んでいる。

そこで、蒲田で名店と歌われた「」の支店が2016年オープンの割りに行列が少ないので、こちらに伺う事に。

  

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 平日ランチセットは、1,200円。

「上」だと1,500円で、多少厚くなる。 と言ったって、ここが限度。

「特」にすると2,000円だが、厚すぎて、中はレア状態。 好きでないともたれる。

男性でも残す人もいるほど。なので「上」止まりがおススメ。

 

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 で、本当のおススメは・・・

「かつカレー」1,200円 (写真は、ご飯少な目)

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ピリッと香辛料が利いた本格カレー。 辛さがたまらない。

かつには、ソースが合う。

 

芝大門 更科布屋

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江戸時代、蕎麦の老舗のれん御三家と言えば「薮」「更科」「砂場」である。


そのうちの一つ「更科」は、もとは、信州更級郡の反物商として保科家の江戸屋敷に出入りし、得意のそば打ちで代々殿様にそばを献じていたことに始まるという。


寛政2年(1790)になって麻布永坂に「信州更科蕎麦処布屋太兵衛」の看板を揚げたことに始まり、信州更級と保科家から賜った科で「更科」としたのだそうだ。


一方、布屋萬吉は日本橋薬研堀に信州更科蕎麦処を開業する。こちらが、ここ芝大門の「更科布屋」のルーツらしい。

いずれにしても、「薮の辛つゆ」「更科の甘いつゆ」「砂場はその中間」と御三家は比べられるが、たしかに、いくぶん甘めのつゆは、ここでも守られている。


せいろ、そうめん、カレー南蛮と、手を変え品を変えしてみたが、どれもいくぶん甘めつゆだった。

 

この店、芝大門交差点のすぐ近く。 立地は良い。

ランチタイム、少し早めの夕方から軽く一杯、とか遅めのランチなどの客で、途切れることは無い。 しかし、ピークの昼時に伺うと、1Fのホールだけで6人もの、おばちゃんが居る。 親戚とか家族とかで、無報酬に近い従業員ではなさそう。 バイト代をもらっていそうな、おばちゃんが6人。 右往左往して、ぶつかるだけで、とても効率的とは思えない。 人数を絞った方が、邪魔にならない分、効率的だと思うのだが・・。 この無駄な人件費が単価に乗っていると思うだけで、足が遠のく。

そんな店って、意外と多いですよね。