powercuisine’s blog

メタボを気にせず食ったもの、飲んだもの、出逢った人々のこと。 そして、人生の悲しみ、喜び、なんてことないこと。

芝大門 更科布屋

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江戸時代、蕎麦の老舗のれん御三家と言えば「薮」「更科」「砂場」である。


そのうちの一つ「更科」は、もとは、信州更級郡の反物商として保科家の江戸屋敷に出入りし、得意のそば打ちで代々殿様にそばを献じていたことに始まるという。


寛政2年(1790)になって麻布永坂に「信州更科蕎麦処布屋太兵衛」の看板を揚げたことに始まり、信州更級と保科家から賜った科で「更科」としたのだそうだ。


一方、布屋萬吉は日本橋薬研堀に信州更科蕎麦処を開業する。こちらが、ここ芝大門の「更科布屋」のルーツらしい。

いずれにしても、「薮の辛つゆ」「更科の甘いつゆ」「砂場はその中間」と御三家は比べられるが、たしかに、いくぶん甘めのつゆは、ここでも守られている。


せいろ、そうめん、カレー南蛮と、手を変え品を変えしてみたが、どれもいくぶん甘めつゆだった。

 

この店、芝大門交差点のすぐ近く。 立地は良い。

ランチタイム、少し早めの夕方から軽く一杯、とか遅めのランチなどの客で、途切れることは無い。 しかし、ピークの昼時に伺うと、1Fのホールだけで6人もの、おばちゃんが居る。 親戚とか家族とかで、無報酬に近い従業員ではなさそう。 バイト代をもらっていそうな、おばちゃんが6人。 右往左往して、ぶつかるだけで、とても効率的とは思えない。 人数を絞った方が、邪魔にならない分、効率的だと思うのだが・・。 この無駄な人件費が単価に乗っていると思うだけで、足が遠のく。

そんな店って、意外と多いですよね。