外郎売り
劇団に所属する女優さんと飲んでいて、小田原出身ということからウイロウの話になり、そこから外郎売りの話になった。演劇関係の方やアナウンサーさんは、滑舌・早口の稽古に「外郎売り」という長台詞を覚えて発声しているということだった。
さっそくネット検索してみると、もともとは歌舞伎十八番の一つで、市川團十郎(2代)により初演され、市川家(成田屋)の伝統芸となっているらしい。
なので海老蔵(現 市川團十郎 白猿)、その息子の勸玄くんも暗唱できる。
触りだけ引用すると・・
「拙者親方と申すは、お立会の中に御存じのお方もござりましょうが、お江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を上りへお出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今では剃髪致して圓斎と名乗りまする。
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・ 」と演じるには8分ほどかかる長台詞らしい。
これを噛まずに、やや早口な感じで暗唱して発声する。
実際にYouTubeで聞くと、なかなかにむずかしそうである。
という話をしていたら、後から合流した子で、昔京都のお茶屋さんで働いていた子が、その時に出会った超ベテランお客さんが、お座敷で披露したのを目撃したとの話。
なんでも歳をとって忘れっぽくなるのを防ぐために、毎日風呂の中で暗唱しているのだとか。 なかなか、面白い発想である。
覚えてみようかな・・・。